第十四章 束縛悪魔の束縛・・・それは、 恐 ろ し い 呪 い 第十四章 束縛 「俺の小さなころの話だ。 俺は、いじめられっこで、いつも一人ぼっちだった、 体の青い色も、 茶色い瞳の色も。 すべてが、俺の何もかもが、憎まれていたんだよ・・・」 雫は俯き、口を開いた。 「そんな時あったのが、悪魔さ。 悪魔は、俺をいじめられなくしてやる、といいやがった。 小さかった俺は、その誘いに乗ってしまったんだ。 そのことを、今も後悔しているんだ、俺は。 悪魔に・・・5年たったら、悪魔に魂をのっとられる。 その結果、俺は・・・モンスターになっちまうんだ。 恐ろしいスズメバチ、ジョロウグモに、オオカマキリに。 今は、外見は変わらず、中身が「僕」、そう、悪魔に変わることはあるさ。 でもな。そのときの俺は、俺じゃない。 邪 悪 な 悪 魔 な ん だ ・ ・ ・」 雫は、そう締めくくった。 まつのきが、矢のように質問を放つ。 「お前、なんでそんなこと・・?」 「俺には、親友、いや、恋人が、いたんだ。 そいつも、悪魔に魂を売った一人だった。 そいつが・・・目の前で・・・モンスターになったんだ。 もちろん、そいつはその前に俺にすべてを話してからな。 おれは・・・死んだ。 モンスターになるのがいやで、怖くて。 それが。蘇っちまった。んだよ・・・ やっぱり、悪魔の束縛からはのがれられねぇ。 モンスターになるしかないんだ・・・」 雫は、下を向いた。 「そこまでだな。」 「煮物・・・」 雫が顔を上げた・・ 注:悪魔の「束縛」でした。文句言わないでねw ジャンル別一覧
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